公益財団法人 小林育英会

〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目22番12号

TEL 03-3352-5604

設立趣意書

世界の目を驚かせつつわが国の今日の経済的繁栄は国民一般の知的水準の高さと国民性に基づくものと信じます。 そしてその優れた資質の国民を育てあげたのは明治以来わが国が、青少年育成の途を誤らなかったからでもあります。 私は長野県の高等学校を卒業単身上京し、自営独立の道を選び、奉仕と感謝を信条に各事業を経営してまいりました。 その間明日の日本経済の盛衰をわかつものは今日の勤労青少年であることを痛感し、その信念にもとづき昭和43年に、 健全なる心身と豊かな情操をそなえた人材の育成を目指し(財)勤労青少年躍進会を、更に昭和53年には、 同志と相諮り勤労育成団体の唯一の連合体として(社)日本勤労青少年団体協議会を設立いたしました。 然し目を広くわが国青少年教育全搬に注ぎますと、国民教育の普及徹底、高等教育への進学率は世界でも高い水準を示している一方、 経済的制約により、優秀な人材が進学の機会を失ったり、学業半ばにして修学を断念せざるを得ないような遺憾な事例も少なくなく、 国民的損失と申しても過言ではありません、これらの人材に奨学援助の手を差し伸べ次代をになう有為な人材をより多く育成して社会に送り出し、 些かなりとも国家社会の発展に寄与いたしたく、ここに財団法人小林育英会設立の趣意とするものであります。

昭和57年2月10日
財団法人 小林育英会
理事長  小林 平三